シボレー・インパラ 1964(Revell 1/25)製作編

( シボレーのスモールブロック327エンジン、こうしてみるとなかなかメカニカルで独特の雰囲気があります。 )
このキットを作る理由については以前予告編に書きましたが、そこで書かなかった理由がひとつあります。
昨年の3月からカーモデルの製作を始めて以来1年間で作ったキットは僅かに3台、ですが3キットともオリジナルとは相当異なる作り込みを行ってきました。ただ何せ初心者で経験がないので、時間割から言ったら「調べる/考える8:作る2」で、自分がやりたいことを実現するにはどうすればいいのか?考えながら慎重に作業を行ってきました。(時間がかかった言い訳・・・)
そしてヨーロッパの完成が近づいたころ、少し疲れていた私は「今度はふつうに組んで楽しむキットにしよう!」と思ったのです。そして始めたインパラの組み立て、第一印象は「これは作りごたえがありそう」ということでした。はたしてふつうに組んで楽しめるのか?・・・。
まずはエンジンから
今回は素直にインスト通りに初めます。 カーモデルのエンジンを組み立てるのは今回が2回目になりますが、1回目はロータス・セブンのフォード/コスワースエンジン、小排気量の小さなエンジンでしたが、とても良く再現されていました。(このエンジンもアメリカンV8も今や古典的なOHVですね。国産車の好きなエンジンも日産のA12だったりしてOHVには縁がありそう。)
対して今回のインパラに載ってるV8エンジン(スモールブロックの327cu.in)に関する知識はまったく無いので、Youtubeの動画視聴を中心に「にわか知識」を得ました。
そしてインストを見てみると、パーツの数はけっこう多く補器類も別パーツになってたりします。
話は飛びますがアメリカンV8のエンジンブロックでまずカッコイイのはインマニだと思います。色んな形状があってそれぞれ魅力的なのですが、このキットにも2種類用意されていて、インストには違いの説明が書いていないのでたぶんですが、キャブレターも含めてAタイプはノーマル、Bタイプはカスタムのようです。今回わたしはAタイプを選択しました。
そしてパーツをランナーから切り離しながら、「ウ〜ン」と唸ったパーツが幾つかありました。ひとつ目は項番1〜2のインストには無く、最後の方で(ラジエターホースをエンジンに組み付けた後)取り付けるエアクリーナーです。
左の画像のオプションBはカスタム用なので使いません。そしてオプションAがノーマルタイプなのですが、ハッキリ言ってオモチャっぽい。
そこでAMTのキットから取り出して比較してみたところ、凹凸のモールドの違いもありますがAMTのパーツが全然リアル、こっちを使うことにしました。
(キャブレターとの接合部分が異なるので改修が必要です。)
そしてふたつ目はディストリビュータ。
ここだけは頑張ってスパークプラグ側へのパイピングを行なおうと思っています。そのために普通はデスビのパーツへの面倒な穴開け作業が必要なのですが、前回のロータス・セブンのデスビの組み立ての後に、もっといい方法があった筈だと思っていました。そして今回はその方法を試すことにしました。
今回のパイピングにもM・H・ヒロの0.4mm径のコードを使いますが、このコードを通すには「外形0.7mm・内径0.5mm」の真鍮パイプを使います。ですがキットの直径4mmほどのデスビに0.7mm径の穴を9箇所開け、さらにそこへ真鍮パイプを差し込むのは至難の技で私には不可能です。(いっぽうAMT版の方はひと周り大きく、割と楽に穴開けできそうでしたが、小さいほうがリアルなので使いませんでした。)
そこで、1.2mm厚のプラ板に2.4mm径の丸マスキングテープを貼り付け、それを基準に8+1箇所の穴(0.7mm径)を開けていきます。上の画像の左側は真鍮パイプ、中央はプラ板に実際に穴を開けた後で、左側が練習、右の方が本番用です(右はデスビのパーツ)。そのあと真鍮パイプを差し込み、ニッパーで慎重に穴の外周を切り取って径4mmほどの円形に仕上げます。この時使うニッパーは片刃の精度の高いものでないと難しいと思います。そしてパーツ側は上部の1/3程度を切り取り、接着〜整形して出来上がりです。
次は幾つかのパーツに共通して言えることですが、パーツ同士の接着面が小さいということです。
画像のパーツはシリンダー側面に接着するエキマニのパーツですが、後でエキパイを下側から接着することを考えると、私でしたらかなりの確率でポロっと外してしまいそうです(画像の右が無加工時)。
ここで私の十八番「洋白線」の登場です。これを軸として接着すると強度は10倍!(たぶん)増します。この他エンジンの組み立てで計9本を使いました。
さて、この後の組み立て〜塗装工程は一部省きますが、エンジンブロックは伝統的なオレンジ色、バルブカバーはいったんメッキを剥離し(メッキ剥離後のクリア層を剥がすのがなかなかしつこかったです・・・爪楊枝必須)クレオスのスーパージュラルミンで渋く塗装。ファン/ジェネレータのベルトは色味を変えたのですが違いが見えません(本当はベルトを薄く削り込みたかったのですが怖くてできませんでした。)
またシリンダーブロックとトランスミッションの継目塗装は培ってきたマスキングスキルの見せ所?かな。

( プラグコードは、クロスプレーンなアメリカンV8の点火順序に則って各シリンダーにパイピングしました。 自己満足を得るためには結構大事? )
また、オイルパンに一体モールドされていたオイルフィルターは切り離して塗装し、オイルパン底のドレンボルトはキットのものを切り取って3Dプリントパーツに、ギアボックス側面にも1箇所だけボルトパーツを使っています。
そしてこれまでの作業、とても楽しかったというのが正直な感想です。(あるシリンダーで、接着したプラグホール用の真鍮パイプにプラグコードを差し込むのに1時間半かかってイライラしたことを除く)
結構うまく作れたと思うこのエンジン、よりそれっぽくするために「エンジンスタンド」をでっち上げることにしました。

気に入っているのは移動用のキャスターでしょうか。この素材は前作ロータス・ヨーロッパの黒色ランナーにアルミ線を通しただけのものです。プラモデルを作り出して2年、黒い成型色のパーツは始めてでしたが「これはいつか役に立ちそう」と思い捨てずに取っておいてよかった!(これぞ貧乏性ならぬ「ブリコラージュ」!)。
さあエンジンをスタンドに立ててみます!

( クーリングファンには表裏ともりっぱなモールドがあるのですが如何せん厚みがなんとも・・・次に作る機会があれば思案のしどころです。 )
いい感じに収まりました。インストによると次はエンジンをフレームに取り付ける作業なので、それまで僅かな日数しか見れない景色ですが、まあいいでしょう。
いや、組み立て順序を変えて次はボディを弄ろうか? いやいや、AMTのエンジンも作ってそっちをディスプレイしようか?
などと思いを巡らせながら今回はここまでとします。
(2026年3月22日)
