グンゼ、オースチン・ヒーレー・スプライトMk1(GUNZE 1/24)ギャラリー編:定年後の愉しみ

本文中にも書いたノーズの処理ですが、結局全部を開けたりグリルを付けるのは止めてそのままにしました。ノーズ左側の丸いインテークは本来ヒーター用のエア取り入れ口のようですが、これはこれで割とのっぺりしたフロントフェイスの中で良いアクセントになっていると思ったのが理由です。
また、ノーズの下にかすかに見えるヒンジ部分を表現したのもリアルさを増す要素になったと思います。

いかにも60年代前半のスポーツカーの趣を備えたスタイル。本来のセブリング・スプライトはフェンダーの後端から前端にかけて緩やかに下がったラインを持っていますが、私はこのサンビーム・アルパインに似た直線的なラインの方が好みです。 でもまあ、たまたま思いついたヘッドライトの移動に伴うフェンダーの造形、始めてにしては我ながら良くやったよなあと思います。

ガバッと開くフロントカウルがレーシーで、アルミ材から自作したロック/リリースレバーが良いアクセントになっていると自画自賛です。

2mmのプラ棒から自作したロールバー、オイルライターの炎で炙って2〜3回失敗した後、まぐれで望んだ角度で曲がってくれました。接合については飛行機プラモで培った洋白線による強固な接合スキルが役に立ちました。

私が思う今回のキット作成の肝は、パネルラインをいったんすべて埋め、ラインチゼルやエッチングノコを使って掘り直したたことです。(この車にはトランクもなく元々ライン自体が少なかった事も大きいですね。)これはプロの1/43モデルのフィニッシャーさんの技をYoutubeで見てマネしてみたもので、最初はエポキシパテでラインを埋めていたのですがポリパテで埋めたほうが遥かに上手く行こことに途中で気付きました。そんなこともあってキレイにラインが整っていないところもありはしますが、ノーマル状態のオモチャっぽいラインとは雲泥の差で仕上げられたと思っています。これも先に戦闘機のプラモを作っていく中でパネルラインの表現の重要さを知ったからですね。
あと、車高調整にも気を使ったつもりでしたが、最終工程あたりに(仮組みが絶望的に難しい)ラバー製のリアフェンダーを接着した時点で、自作した車高調整プレートより先にインナーフェンダーの方がシャーシに干渉してしまい、僅かに尻上がりになってしまいましたが、ラバー部品の加工はしたくなかった(ほぼ不可能?)ので修正は諦めました。

左右共大きな窪みがあり、透明プラリベアで埋めたあと(小さすぎて)ザラつきを均すのに苦労したテールランプ。
他人にはまったくどうでもいいことでも当の本人には大事なことってありますよね。 今回の私の場合は上の画像(左は拡大したもの)のメーターがそれです。
このメーターはデカールの上に(新品のデカール保護用の)薄いフィルムをかぶせており、光の当たり加減で本物のガラスのように見えるんです。残念なことにカメラでは中々撮れないんですが、この画像では左のメーターに微かにフィルムが反射しているのがわかります。以上まったく独りよがりのつぶやきでした。


情報量の極めて少ないボディ上部ですが、赤いキルスイッチや消化器作動レバーは効果的なアクセントになりました。

その消化器、昨年のホビーフォーラムでM・F・ヒロのブースで買ったジャンクデカールの詰め合わせの中にLifelineのデカールが入っていたのは幸運でした。またキャビンを囲むトリムの取り付けは良い「修行」になりました。あと、ステアリングはケチらずにエッチングのスポークを買った方が良かったかな。

助手席側にも水平方向にロールバーを設けたのはハーネスの取り回しに有効でした。また、ドアの内側にハダカのパネルを自作したのは大正解だと思っています。

以下オマケです。
Topページのスライド画像の変遷(あまり代わり映えしません。)

(各画像右下の黄色い完成品画像はキットのBOX側面の画像です。)

オリジナルボディ(汚い画像ですいません。)

(6月15日)