プチ・ギャラリー&レビュー
このキットを組み立てるにあたりモチーフとなったのは、予告編に書いた通り自宅近所に棲む実車ですが、色味については本編に載せた往時の広告イラストでした。そして実際にはこの2枚の画像の間を取ったようなブルーグリーン(ターコイズ)のカラーを目指しました。
そして完成画像の1枚目はお定まりの正面画像にしましたが、実はこの正面に今回の組み立ての一番の「急所」が含まれています。
その急所とは、見ていただくとわかるように、エンジンフード 〜 フードトリム 〜 フロントグリルの繋がりがスムースではなく、すき間があって更にエンジンフードの位置がやや高くなってしまっているところです。実際にこの3つのパーツは正確な仮組みは(メッキパーツを活かして作るという今回の前提では)不可能で、今の私のスキルでは限界というか精一杯でした。

ボディカラーについては、シルバーと(色の源)シアンとイエローで調色すれば上手く行くのではと思っていましたが、イエローは混ぜなくとも自分の望んだ通りのメタリックがかったターコイズが調色でき、光源やその当たり方によって色味に変わることにも満足しました。

( こちらは正面からの光源が主に寒色LEDの場合、ブルーが強い。 )

( こっちは光源が昼白色の蛍光灯の場合、グリーンが強く見えます。 )
最初にフロントのことを書きましたが、同じように苦労したのがテールライトでした。何しろ丸く小さくてバリ取りや塗装が大変だったうえに(上下でカタチが異なるにも関わらず)接着面が曖昧で、取り付けに苦労したパートでした。

( いまいちピントがずれていますが、左から蛍光灯、右からLEDのハイブリッド。 )
組み立てたのはエンジンからでした。本編に書いた通り、かなり気合を入れて作りましたがエンジンベイの中に入るとあっさりと見えますね。トランクには特に思い入れはありませんが、本来あるべきスペアタイヤが省略されていたのはちょっと残念です。

( バッテリーの端子は大きすぎてワル目立ちしてますね。逆にウインドウウォッシャーはパイピングしたほうが良かったかもです。 )
続いて完成前の画像です。キャビンの構成自体はシンプルなものですが、その塗り分けにはずいぶん手間がかかりました。特にドアの内張り部分とステアリング周りは3〜5回マスキングと塗装を繰り返しました。また、志賀針を使ったロックノブはいいアクセントになったと思います。

( エクステリアに合わせて決めた色味、かなり気に入っています。 )
そして毎回自慢している(たわいもない)ことなんですが、メーターをカバーするキット付属のクリアパーツは使わず、数年前のホビーフォーラムで買った、M・F・ヒロのジャンクデカールの詰め合わせ(¥1,000)に入っているデカール、そのデカールを保護しているフィルムを代用しています。何しろ薄くて平滑なのが最高です。

( 本来は反射するべきではないものですが、光の当たり加減で見えるこの姿にはいつもニンマリしてしまいます。 )
最後は真横から思いっきり順光で。

( 巷ではローライダーのベースとして人気なようですが、私は断然ストックの方が好きです。近所の実車がローライダーだったら作る気にはならなかったでしょう。 )
当初は、近所に停まっているお気に入りの実車をモチーフにした初めてのアメリカンカープラモを、気分を変えてストレートに素直に組んでみよう、という動機で始めた製作でしたが、いざ始めてみると愉しいながらも思いのほか手強くて、サッサと作ってしまえるようなキットではないことに気付きました。そして、1ヶ月〜1.5ヶ月で作り終えるだろうとタカを括っていたところが、結果は3ヶ月以上かかってしまいました。
現在と異なる意味で豊かだったアメリカ、その中でもインパラはかなり手間/コストをかけたクルマだと思います。当然キットにもそれが現れていて、内外装とも凝った工作が必要でした。でも今まで作った3つのキットに比べ一番愉しかったですね。
少しずつ製作に慣れてきたということもあるんでしょうけど、ある意味とても作りがいのある素晴らしいキットだったことが大きいのかな。これが最新の日本製キットで(作ったこと無いけど)、パチパチと組み立てて完成できてたらたぶん感想も違っていたでしょう。
さいごに、私が他に持っているアメリカ製キットと言えば、MPCの「ロータス56」、これは「半」アメリカンカープラモなのかな(笑。これもいつか作ろうと思っていますが、私のプランでは次は「ロータス47GT」、その後は葉巻型フォーミュラカーの予定です。
でも今回のようなアメリカンカープラモの続編を作る予感もあるんです。その際に作るとすれば、今回の実車インパラとは自宅を挟んで反対方向のマンション下に停まっていた(残念ながら最近は見当たりません)同じシボレーで50年代の「ベルエア」でしょうか。(そんなのばっか・・・笑)
(2026年6月29日)
